3階建て注文住宅はやめた方がいい?メリット・デメリットを紹介

注文住宅で家を建てるなら、自分たちの理想をカタチにできる間取りや外観にこだわりたいもの。
その中で「3階建てもいいかも」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
狭い土地でも広々とした居住空間を確保できたり、眺望や日当たりがよくなったりと、3階建てならではの魅力はたくさんあります。
一方で、建築コストや生活の負担など、気をつけたいポイントがあるのも事実。
この記事では、3階建ての注文住宅を検討している方に向けて、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

3階建て注文住宅のメリット

狭小地でも広い居住スペースを確保できる

3階建て住宅の最大のメリットは、やはり「限られた土地でも建物の延床面積を広くとれる」という点です。
特に土地面積が限られている都市部や駅近エリアでは、敷地を横に広げるのが難しいケースも多いため、縦に空間を使える3階建ては非常に合理的です。

例えば、延床面積が30坪必要だけれど敷地面積は10坪しかない、という場合でも3階建てにすれば各階10坪ずつを使える計算になります。
「土地が高くて広さが取れない」という悩みを抱えている人にとって、3階建ては良い選択肢になり得ます。

フロアごとの使い分けで生活にメリハリがつく

3階建て住宅は、階ごとに役割を分けることで暮らしにメリハリが出ます。
例えば、1階は玄関と趣味のスペース、2階は家族のリビング、3階は寝室というように、動線を整理しやすいのが魅力。
生活の空間とプライベートの空間をしっかり分けることができるので、来客時も安心ですし、テレワークで仕事と生活のバランスを取りたい人にも向いています。
音の干渉も減らせるため、家族それぞれの過ごし方に合った暮らし方ができます。
また、将来的に親との同居を視野に入れるなら、階ごとに生活空間を分けた設計も良いでしょう。

日当たりや眺望がよくなる可能性が高い

3階建ての魅力は、高さを活かした「光と風」の取り込みやすさにもあります。
住宅が密集しているとどうしても1階や2階は日当たりが悪くなりがちですが、3階であれば日差しや風が届きやすくなります。
さらに、3階からの眺望を活かしてベランダやルーフバルコニーを設けるのも良いアイデア。
開放感を味わえる空間となり、毎日の暮らしにちょっとした豊かさを与えてくれます。

3階建て注文住宅のデメリット

建築コスト・メンテナンス費が高くなる傾向

3階建て住宅は、構造上どうしても建築コストが高くなる傾向があります。
耐震性を確保するために構造材を強化する必要があり、基礎工事や鉄骨の使用、耐火構造の採用など、2階建てと比べて割高になる部分が多め。
さらに、建築確認の申請や行政の規制も増えるため、その分の手続きコストや設計費も上がる場合があります。また、建物が高くなる分、外壁や屋根のメンテナンスには高所用の足場を組む必要があり、修繕費が割高になる可能性があります。
初期費用だけでなく、10年・20年後の修繕費や外壁塗装、屋根の防水など、長期的なコスト計画が大切です。

階段移動の負担が大きい

3階建てで暮らすうえで、避けて通れないのが「階段の上り下り」です。
特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、階段の昇降が負担になりやすいですし、将来的なバリアフリーの観点からも不安が残ります。日々の家事動線も複雑になりやすく、「洗濯機が1階、干すのは3階のバルコニー」といった場合、移動だけでひと苦労というケースもあるかもしれません。
階段の傾斜や段数、手すりの有無なども含めて、日常生活の負担をできるだけ軽減する工夫が求められます。

設計の自由度が下がるケースもある

3階建て住宅は、2階建てに比べて建物の高さがある分、様々な法規制の影響を受けやすくなります。
都市計画法で定められた用途地域のうち、第一種・第二種低層住居専用地域では、建物の高さ制限が10メートルまたは12メートルと設定されており、希望通りの3階建て住宅を建てられないケースも。
また、建物が一定時間を超えて隣地に日陰を落とさないようにする「日影規制」が設けられているケースもあります。

・北側斜線制限:北側隣地の境界から斜め線を引いて日照を確保(※全国共通)
・道路斜線制限:前面道路の反対側から斜め線を引いて日照を確保(※自治体によって異なる)
・隣地斜線制限:隣地の境界の一定高さから斜め線を引いて日照を確保(※自治体によって異なる)

北側斜線制限は全国共通ですが、道路斜線制限と隣地斜線制限は自治体によって異なるため、建築可能なボリュームや間取りに大きく関わってくる点には注意が必要です。

※参照元
国土交通省┃土地の使い方と建物の建て方のルール
札幌市┃日影規制について

3階建て住宅に向いているのはこんな人

狭小地に家を建てたい人

3階建てと相性が良いのは、土地が狭くても居住空間を広く取りたい人。
建物を縦に活用することで、広いリビングや複数の寝室、収納スペースなど、住み心地を犠牲にせず快適な空間を確保できます。
また、容積率や建ぺい率を有効に活用すれば、狭い土地でも自由度の高い家づくりが可能。
価格・立地・住みやすさのバランスを取りたい人にとって、3階建ては検討に値する選択肢です。

二世帯住宅・店舗併用など多目的に使いたい人

3階建ては、フロアが増えることで「空間を区切って使う」という発想が活きる住宅でもあります。
例えば、1階を親世帯、2・3階を子世帯の空間にする二世帯住宅や、1階をカフェや美容室などの店舗にして、2階・3階を居住スペースにする店舗併用住宅にもできます。
自宅でのビジネス展開や、距離感を大切にした家族との同居など、多様なニーズに対応できるのが三階建ての強みです。

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まとめ

3階建ての注文住宅には、狭小地でも広い空間を確保できたり、フロアごとに生活を分けてメリハリのある暮らしができたりと、大きな魅力があります。
日当たりや眺望を活かした設計も可能で、土地に制限があっても魅力的な注文住宅が実現できるのが3階建ての強み。
一方で、建築コストが高くなりやすかったり、階段移動の負担や法的な制約があったりと、事前に理解しておきたい注意点も少なくありません。
特に将来的なライフステージの変化や、長期的なメンテナンスの負担まで視野に入れておくことが大切で