なかなか家を買う事が決断できない人の不安とは?

家は一生に何度とない大きな買い物。一般的には数千万円の借金をして買うものなので、色々なことが頭をよぎって不安になり、なかなか購入を決断できない人もいるでしょう。

ここでは、家の購入を決断できない人の不安、どうしても決断できない時の対処法についてご紹介します。

何が不安で決断できないのか?

家の購入を決断できない人は、主に次のような不安を感じているようです。

返済できるかどうかへの不安

家の購入を決断できない人の最大の不安が、住宅ローンの返済に関する不安です。
何十年という返済期間で、リストラや転職、病気などにより収入状況が変わるかもしれません。あるいは、家族構成の変化によって想定以上に支出が増えるかもしれません。

収支状況は変わらなくても、金利上昇によって返済不能となるリスクもあります。
未来の不確定な状況を想像すれば、住宅ローンを組むことに大きな不安を感じることも無理はないでしょう。

将来大きくライフスタイルが変わるのではないかという不安

住宅ローンを組むこと自体に大きな抵抗はないものの、子供が増えたり要介護の親が同居したりなどしてライフスタイルが変化した場合、買った家が合わなくなるのではという不安を抱える人もいます。子供が自宅から通学困難な大学等へ進学する可能性も考えると、家だけではなく、立地への不安もあります。

もっと良い家があるのでは?という不安

建売住宅や分譲マンションなどの購入を希望している人の中には、様々な物件を内覧すればするほど、「もっと良い家があるのでは?」と深みにはまってしまう人がいます。


多くの物件を内覧して「やっぱり以前見に行ったあの家にしよう」と思い、不動産会社を再訪してみたらすでに成約済みだった、という事例も少なくありません。

環境的なリスクに対する不安

交通の便やお店などの生活環境については事前に調べることができますが、治安の良し悪しや隣近所との関係は、実際に済んでみなければ実感できません。
それら測定不能な環境的リスクに不安を感じ、なかなか家の購入を決断できない人もいるようです。

信頼できる建築会社かどうかという不安

依頼を検討している建築会社が本当に信頼できるかどうか、という点に不安を感じる方もいます。
実際に、担当する営業マン個人は人格者だったとしても、会社組織としての対応に疑問のある業者はあるかもしれません。過去の建築実績にしっかりと目を通したり、その建築会社で家を建てたOB・OGを訪問したりなどし、業者としての信頼性をチェックしてみることは大切でしょう。

でもやっぱり決断できない…。どうすればいいの?

どうしても不安を払拭できず家の購入に踏み切れないという人は、次のような対処法で購入を決断できるようになるかもしれません。ぜひ実践してみましょう。

詳細な返済シミュレーションを行ってみる

将来的な住宅ローンの返済に不安を感じている方には、詳細な返済シミュレーションを行うようおすすめします。
仕事と収入が順調だった時のシミュレーションだけではなく、リストラや転職で収入が減った時のシミュレーション、病気やケガで休職を余儀なくされた時のシミュレーション、金利が上がった時のシミュレーションなども行ってみましょう。

あわせて、困難な状況の中でも返済を続けられる具体的な対策も検討してみると良いでしょう。
金融に関する知識を身につけ、理論的に自分を納得させることも効果的。返済に関する見通しが明るくなれば、不安は少しずつ解消されていくのではないでしょうか。

家を建てた後の暮らしを具体的にイメージしてみる

家を建てた後の明るい暮らしを具体的にイメージし、心理面から自分を盛り上げることも効果的です。
子供と庭でバーベキューをしているイメージ、仕事で疲れた体を優雅なお風呂で癒しているイメージ、広いリビングで映画を見ながらワインを飲んでいるイメージ等々…。
幸せで充実した毎日のイメージは、様々な不安を払拭する大きな力になります。

たくさんの成功事例・失敗事例に目を通す

ネット上では、住宅購入に関して成功した事例や失敗した事例がたくさん見つかります。
成功事例を見てワクワクした気持ちとなり、失敗事例を見て同じ轍を踏まないよう学習すれば、徐々に住宅購入への不安が和らいでいくかもしれません。

貯蓄目標に達したら家を買うと決める

確実に無理なく返済できる住宅ローンの額から逆算し、頭金の目標金額を設定します。コツコツと貯蓄を続け、貯蓄が目標金額に達したら何も考えず速やかに家を買う、と決めてしまってはいかがでしょうか。

完璧な家を手に入れることはできないと腹をくくる

家を買うことへの大半の不安は、未来に対する不安です。家族構成やライフスタイルの変化、趣味・趣向の変化など、未来のことを事前に知ることは誰にもできません。
世帯にとっての完璧な家は存在しないと腹をくくり、あれこれ考えずに家づくりをスタートさせるという姿勢も大切です。

【まとめ】家を買った後のハッピーな毎日を想像しよう

家の購入に不安を感じない人はいません。しかしながら、多くの人はその不安を乗り越えて購入を決断しています。大きな買い物なので慎重になることは良いことですが、石橋をたたき続けるだけでは、橋の向こう側へ行けないことも理解しなければなりません。

家を購入すれば、自然とその家に合わせたライフスタイルが構築されていくものです。また、返済が厳しくなれば、その状況を乗り切るための知恵や行動が生まれてくるものです。
家を買った後のハッピーな毎日を想像し、ぜひ前向きに家の購入を検討していきましょう。