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「家にいるときは、リビングで過ごす時間がもっとも長い」という方も多いのではないでしょうか?
リビングは家族が集まり、それぞれがリラックスしてくつろぐ大切なスペースです。
家族団らんのひとときをより快適に、よりおしゃれな空間にできたら素敵ですよね。
今回は、リビングの間取りで失敗しないための工夫や、おしゃれなレイアウトのアイデアをご紹介します。
リビングの間取りで失敗を防ぐには?
新築を建てるときやリフォームをするときなど、家づくりにおいて「間取り」はとても重要です。
家族が集まるリビングは、居心地が良く暮らしやすい空間にしたいですよね。
ここでは、失敗を防ぐための間取りの考え方について解説します。
間取りのデメリットを把握する
どのような間取りにも、メリットやデメリットがあるもの。
間取りの良い部分だけでなく、悪い部分も把握して対策することが大切です。
リビングでよくあるデメリット例を2つ挙げてみましょう。
デメリット例①:窓が多く、壁面が少ない
壁が少なく窓の多い空間は、開放感があってとても素敵です。
その反面、下記のようなデメリットがあります。
● プライバシーを保ちにくい
● 冷暖房効率が下がり、光熱費がかかる
● 家具の配置がしにくい
窓は家の中で一番熱の出入りが多い箇所です。夏場は約7割の熱が家の中に入り、冬場は約5割の熱が家の外へ逃げてしまうといわれています。
窓が多ければ多いほど冷暖房の効率が下がり、過ごしにくい空間になってしまうのです。
また、外部からの視線を感じやすくなったり、家具を沿わせる壁面が少ないことでお部屋のレイアウトがしにくくなったりする懸念もあります。
デメリット例②:キッチン(K)とリビング・ダイニング(LD)が分離されている
キッチンが独立した空間にある間取りは、調理中のニオイや煙が広がりにくかったり、来客時にキッチンを隠せたりする利点があります。
一方で、次のようなデメリットも……。
● ダイニングまでの距離があるので、料理を運ぶのが面倒
● キッチンで料理や食器洗いなどの作業をしている間、疎外感を感じてしまう
● 料理中にリビングにいる子どもの様子を確認しづらい
家にいる時間が少ない共働き世帯にとって、家族と一緒に過ごせる時間は貴重です。
家事を効率化して、家族団らんできる間取りが求められますが、キッチンが独立してしまっていると「効率化」も「団らん」も両方とも難しくなります。
デメリットをカバーする解決策を
全てにおいて完璧な間取りをつくるのはとても困難で、何かしらのデメリットは発生してしまうものです。
重要なのは、デメリットをカバーする対策が取れるかどうか。
たとえば、窓面積が広く冷暖房効率が下がってしまうのであれば、断熱性の高いトリプルガラスにしたり、内窓を設けたりすると対策できます。
動線と家具の配置を想定する
間取りの失敗を防ぐためには、実際の生活を想像することが大切です。
● 家族それぞれの「動線」はどうなるか
● どのように家具をレイアウトするか
この2点を確認しましょう。
とくに、朝・日中・帰宅時・寝る前など、シーンごとに具体的に思い浮かべられるとベスト。
平日と休日、それぞれの過ごし方まで考慮できたら完璧です。
リビングの間取りを検討するときには、次の2つの「動線」を意識しましょう。
家事動線・・・料理や洗濯、掃除などの家事をするときに通る経路のこと 生活動線・・・家の中で生活しているときに通る経路のこと |
動線には、さらに細かく分けて「来客動線」「通勤動線」「衛生動線」などがありますが、大事なのは「無駄のないスムーズな動き」ができるかどうかです。
下記に、使い勝手の悪い間取りの例をご紹介します。
リビングにおいて使い勝手が悪い間取り例
● ソファとテレビの間を通らないと移動できない
● 来客から丸見えのキッチン
● リビングを通らないと、客間や水回りスペースに辿り着けない
通るときに、誰か(何か)の邪魔になるレイアウトはスムーズな動線とはいえません。
間取り以外にもいえますが、メリットとデメリットは表裏一体です。
たとえば、リビング階段。
2階に子ども部屋がある場合、リビングに階段を設けることで子どもの帰宅を把握でき、家族のコミュニケーションを取りやすくするメリットがあります。
一方で、子どもの友人が遊びに来たときに、リビングで家族がくつろいでいる横を通らなければならず、お互いに気を遣ってしまうこともあるでしょう。
間取りづくりではデメリットを把握し、「家族にとって何を大切にしたいのか」を明確にした上で、優先順位をつける作業が必要になります。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
おしゃれなリビングに仕上げるためのレイアウトアイデア
ここからは、おしゃれなリビングを叶えるレイアウトのアイデアを6つご紹介します。
①インテリアに統一感を持たせる
リビングに限らず、部屋をおしゃれに見せるには「インテリアのテイストを統一する」のが基本です。
ナチュラル、北欧、モダン、インダストリアル、和風など、まずはお好みのテイストを見つけましょう。
テイストを決めた上で素材を合わせて家具を選べば、より統一感が出ておしゃれにまとまります。
たとえば、木材だと次のようなものです。
● ナチュラル系や北欧系→ブナ(ビーチ)材
● インダストリアル系→ウォールナット材
モダンテイストであれば、スチールやクロムメッキ、ガラスなど無機質な素材を。
和風テイストであれば、和紙や竹、い草など日本ならではの自然素材を選びましょう。
②カラーコーディネートのバランスを整える
インテリアでは、色の統一感も欠かせません。
リビングの配色は、次の「色の面積比」を参考にしてみてください。
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5 |
● ベースカラー・・・床、壁、天井など、空間の中で一番大きな面積を占める色
● メインカラー・・・ソファやカーテン、ラグなど、ベースカラーの次に広い箇所に使われる色
● アクセントカラー・・・クッションなどの小物に用いられる色
この色の面積比は、インテリアだけでなく、デザイン全般においてバランスが良いとされる配色です。
空間の中に多くの色が存在してしまうと、おしゃれ感から遠のいてしまいます。
ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色でのカラーコーディネートを意識してみましょう。
③スペースに余裕を持たせて家具を配置する
くつろぎの場であるリビングが家具や物で溢れていると、リラックスできないだけでなく、生活すらおぼつかなくなってしまいます。
リビングに置く物は厳選し、家具はある程度の余白を持たせて配置するのが理想的です。
レイアウト寸法については、下記の表を参考にしてみてください。
人間工学による適切な通路幅(または家具同士の距離) | ||
廊下・通路の幅 | 一人で通るとき | 60cm以上 |
物をもって通るとき | 75cm以上 | |
二人ですれ違うとき | 90~120cm | |
壁と家具との距離 | 正面を向いて通るとき | 60~80cm |
横歩きで通るとき | 30~40cm | |
ソファ周辺の必要スペース | ソファからローテーブルまでの距離 | 30cm以上 |
ローテーブルからTVボードまでの距離 | 60cm以上 | |
TVからソファまでの距離 (画面の縦寸法×3倍) |
37型TV | 1.4m以上 |
40型TV | 1.5m以上 | |
50型TV | 1.9m以上 |
リビングが狭く、スペースの確保が難しいときには「あえてリビングテーブルを置かない」などの選択も必要となってくるでしょう。
間取りに合わせて、臨機応変に対応することが大切です。
④視線の「抜け」を意識する
おしゃれなリビングを叶えるには、「空間を広く見せる」こともテクニックのひとつです。
たとえば、次の3つのような方法があります。
● 視線を遮るものを極力つくらず、部屋の奥まで見通せる状態にする
● 脚付きの家具にして、床面を多く見せる
● ガラス素材を取り入れた家具を選ぶ
視線の「抜け」をつくると空間が広く感じられ、スッキリした印象になります。
⑤遠近法を意識してレイアウトする
上記の「空間を広く見せる」にも通じることですが、遠近法を意識したレイアウトもおしゃれな空間づくりに必要な要素です。
部屋の入口側から奥に向かうにつれて、家具の高さをだんだんと低くしていくと奥行き感が強調されます。
たとえば、部屋の入口(手前)側に本棚などの背の高い家具を。
部屋の奥にはリビングテーブルやソファなど背の低い家具を配置してみましょう。
間接照明も、奥行き感を出すのに効果的なアイテムです。
多灯分散照明を取り入れ、床だけでなく壁面を照らせば、陰影による奥行き感を演出できます。
他にも、家具を壁際に配置して圧迫感を減らすなどの工夫をしてみましょう。
⑥フォーカルポイントでメリハリをつくる
リビングにフォーカルポイントをつくると、空間にメリハリが出て、おしゃれで垢ぬけた雰囲気をつくれます。
フォーカルポイントとは、空間の中で自然と目を引いたり、視線を集めたりする場所のこと。
たとえば、次のようなアイデアがあります。
● 壁の一面にアクセントクロスやタイル張りにする
● 写真やポスター、絵画などを飾る
● 観葉植物を置く
● 花瓶や壺、小物などをディスプレイする
フォーカルポイントは、部屋の入口から対角線上につくると奥行き感が出ます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
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失敗したくない方へ
知りたかったたった
1つのこと
手に入れる方法
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
今回はリビングに焦点を当てて、間取りやレイアウトのアイデアについてご紹介しました。
失敗のない間取りづくりには、メリットだけでなくデメリットを理解した上で生活のあらゆる場面を想像することが大切です。
家族の動線は、ライフスタイルの変化に伴い変わっていきます。
窓の位置や壁の分量、リビング階段にするか否かなど、構造以外は住みはじめてからでも十分対応は可能です。
最低限、LDKのレイアウトに集中して間取りを検討すると良いでしょう。
この記事でご紹介したアイデアを参考に、素敵な間取りを実現させてくださいね。
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