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注文住宅を建てる際にかかる費用を抑えるには、その内訳を知ることが重要です。
この記事では、注文住宅の建築に必要な主な費用の内訳と、予算を効率的に管理する方法について解説します。
注文住宅の費用内訳:本体工事費、付帯工事費、諸費用
本体工事費
本体工事費は、家の基礎や床、壁、屋根などの建築に必要な費用を指します。
家の基礎工事や構造・設備にかかる工事、工事会社の人件費などが含まれます。
本体工事費は、総費用に占める割合としては、一般的に70%~80%が相場となっています。
付帯工事費
付帯工事費は、門や塀などの外構工事や地盤工事、屋外の給排水工事など、建物以外にかかる工事費のことを指します。
付帯工事費は、総費用の15%~20%が相場となっています。
諸費用
諸費用は、不動産の取得による税金、住宅ローンの手数料、不動産会社への仲介手数料などを指します。
諸費用は総費用の5%~10%が相場とされています。
注文住宅の費用相場とシミュレーション
注文住宅の費用は、建築条件や設計内容により大きく変動します。
一般的に、注文住宅の費用相場は、国土交通省による調査で明らかになっています。
土地購入を含んだ注文住宅の全国平均購入資金総額は、約5,112万円であり、自己資金比率は約23.5%です。
一方、土地購入を除いた注文住宅の全国平均の購入費用は、約3,459万円で、自己資金比率は約28.1%でした。
さらに、注文住宅の費用は地域によっても大きく異なります。
都市部では土地の価格が高騰する傾向にあり、そのため、同じ広さや仕様の家を建てる場合でも、都市部では地方に比べて総費用が高くなることが一般的です。
例えば、東京都心や大阪などの主要都市では、土地の価格が地方都市や郊外に比べて高いため、全体の建築費用もそれに比例して増加します。
一方で、地方では土地価格が比較的安定しているため、同じ品質や仕様の家を建てた場合、都市部に比べて全体の費用が抑えられる傾向にあります。
また、地域によっては、住宅建設を促進するための補助金や税制優遇措置が提供されることもあり、さらに低コストでの建築を可能にしています。
参照:国土交通省・令和3年度住宅市場動向調査報告書(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf)
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注文住宅の費用を支払うタイミング
注文住宅の費用を支払うタイミングは主に「土地の手付金」「土地の残金」「着工」「上棟」「引き渡し」の5つに分かれています。
土地代金を支払うタイミング
土地の購入代金は、基本的に「売買契約時」と「引き渡し時」の2回のタイミングで支払います。
売買契約書を結ぶ時にまず手付金として5~10%を、残りの金額はローンの審査が通った後に、土地売主に対して払うことが多いです。
土地代金を支払うタイミング
注文住宅における建物代金の支払いタイミングは、主に「着工時」「上棟時」「引き渡し前」の3つのタイミングに分けられます。
- 着工時:建築が開始する際に必要となる「着工金」として、工事費用の約30%が支払われます。この際、地鎮祭の費用なども含まれる可能性があります。
- 上棟時:建物の骨組みが完成した「上棟」のタイミングで、再び工事費用の約40%を「中間金」として支払います。この時期には上棟式の費用も発生することがあります。
- 引き渡し前:建築がほぼ完了し、引き渡しを控えている段階では、建築費の残金を支払います。建物の登記費用などもこのタイミングで支払うことが一般的です。
以上が一般的な建物代金の支払いタイミングですが、具体的なスケジュールや金額は契約内容や建築会社の方針によって異なる場合があります。
そのため、詳細は各建築会社との契約に基づき確認することが重要です。
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注文住宅の費用を抑えるポイント
- 土地の予算を減らす
注文住宅を建てる場合、土地の選び方はコストダウンの重要な要素です。
土地の価格は場所や広さによりますが、適切な物件を選ぶことで、予算を抑えることが可能です。
しかし、地盤が弱い土地の場合、地盤改良費用などが発生する可能性があるため、不動産会社など専門家に確認することが重要です。
- 建築費用を抑える
建築費用を抑えるためには、シンプルな間取りを採用し、屋根の形状をシンプルにすることで費用を抑えることができます。
また、水回りを一箇所に集中配置することで配管工事のコストを削減し、建物の延床面積や部屋数を必要最小限に抑えることにより、建築材料の節約が可能です。
これらの方法を適用することで、機能性を犠牲にせずに効率的にコストを抑えることができます。
- セミオーダーの注文住宅を選ぶ
セミオーダーの注文住宅は、基本的なプランに沿って規格化された内装やデザインから選択し、特定の部分のみ個別のカスタマイズが可能です。 これにより、完全なオーダーメイドに比べてコストを抑えつつ、希望に合った戸建て住宅を手に入れることが可能です。
- 賃貸併用住宅を検討する
賃貸併用住宅は、自宅と賃貸住宅が一体になった住宅で、家賃収入が見込めます。
また、賃貸スペースを自宅に転用することも可能で、将来的に子世帯との同居も考慮できるため、子世帯との同居を検討している人たちに人気です。
- 税金控除や補助金制度を活用する
注文住宅を建てる際に利用できる補助金や助成金、減税制度があります。 これらを活用することで、建築費用を抑えることが可能です。
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注文住宅の費用に関するまとめ
注文住宅を建てる際、その費用は土地選びから建築コスト、諸費用まで多岐にわたります。
総費用を抑えるためには、土地の価格、建築方法、資材選択の工夫が必要です。
また、賃貸併用住宅の選択や税金控除、補助金制度の活用も有効です。
最終的にあなたの理想の家を実現するためには、コストのバランスを考慮し、専門家のアドバイスを活かすことが重要です。
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