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利便性◎!注文住宅の「埋め込み型ポスト」って?
埋め込み型ポストとは
埋め込み型ポストとは、ご自宅の玄関横の外壁やブロック塀、門柱などに直接埋め込むタイプのポストのこと。塀や門柱などに埋め込む場合は敷地内に入ることなく投函されるため、防犯性が高くなります。住宅に埋め込む場合は外に出ずに自宅内で直接受取ができるので、利便性が高く配達物の盗難の心配もありません。
ただし、DIYでの施工は難しいので、家の設計段階で設置位置やデザインを決めておく必要があります。
埋め込み型ポストのメリット
埋め込み型ポストのメリットは、容量が大きい・高い防犯性・多様なデザインの3つ。
塀や玄関付近の壁に埋め込んで設置するためポストのBOX部分にゆとりがあり、多くの投函物に対応できます。
また、住宅に埋め込めば外気に触れずに受け取れるので冬の寒気や雨の冷気を感じることなく、パジャマ姿でも配送物を受け取ることが可能。
埋め込み型ポストにはさまざまなデザインがあり、家のデザインに合わせて選ぶことが可能です。目立たず外観をスッキリと見せることも、あえて目立たせて外壁のアクセントにすることもできます。
埋め込み型ポストのデメリット
埋め込み型ポストのデメリットは、設置面・断熱性・虫の侵入リスクの3つです。
埋め込み型は設置時に壁面に穴を開ける必要があるため、新築時以外は設置が困難。また、設置箇所の外壁内にある断熱材を抜く必要があるのでポスト周辺の断熱・気密性が低下し、断熱性能を考慮した省エネ住宅を作ったとしても性能が下がってしまいます。
ポストを介して家と外がつながっているため、虫が入ってくる可能性があるのもデメリットです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
注文住宅に設置できるポスト、埋め込み型以外の種類は?
ここでは、注文住宅に設置できる埋め込み型以外のポストの種類について紹介します。
「置き型ポスト」とは?
置き型ポストは庭や玄関の好きな場所に直接置くタイプで、簡単に設置できるのがメリット。モダンからレトロまで幅広いデザインから選べ、プランターとして利用できる商品もあるなど、住まいの外観イメージにアクセントを加えることができます。
ただし、置き型ポストは埋め込み型ポストと違って本体が大きく、設置するには広いスペースが必要。設置場所によっては強風で転倒する恐れや雨・雪で荷物が損傷する恐れもあります。耐久性を高めるために、固定器具の使用や耐侯・防水性の高いポストを選ぶようにするとよいでしょう。
多くの置き型ポストは盗難対策が不十分なため、カギ付きや夜間にポストへ近づくとライトがつくなど、高度なセキュリティ機能を備えたポストが必要です。また、旅行や出張などで長期間不在にする際は、近隣住人に依頼して配送物を預かってもらうなどして盗難のリスクを減らしましょう。
「壁掛け型ポスト」とは?
壁掛け型ポストは、外壁に穴を開けてビス留めするポストのこと。電動ドリルがあればDIYでも設置可能で、ポストが劣化したりデザインに飽きてしまったりしても簡単に交換できます。壁に穴を開けることもないので、虫や隙間風が室内に入らず玄関付近の断熱性が確保されるのも嬉しいメリットです。
埋め込み型ポストと違って受取の際は外に出ないといけませんが、玄関付近の壁に設置すればあまり外に出ることなく配送物を受け取れます。簡易錠で施錠しておけば、配達物の盗難など防犯面の問題も解消されるでしょう。
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内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
注文住宅に合わせたポストを選ぼう
注文住宅のポスト選びのポイント
ポストを選ぶ際に注目したいのは、サイズ・デザイン・使い勝手・防犯の4つ。
埋め込み型ポストの場合、ポスト本体の厚みと埋め込む壁や塀の厚みが合っていないと本体が飛び出してしまいますので注意が必要です。デザインはモダン・スタイリッシュ・北欧風・アンティーク調など数多くあるので、外観の印象とマッチするものを選びましょう。
玄関から離れた場所にポストを設置する場合は雨の日に配送物が濡れないように雨除けやフラップ付のものを選ぶのが得策。盗難防止策としてはカギ付きのポストを選ぶと安心です。
本当に埋め込み型でOK?ポストの位置を再確認
ポストの主な設置位置としては、道路設置面・玄関ドアの横・玄関ポーチの前の3ヶ所が挙げられます。
道路に面した場所に設置すると、玄関からポストまで距離があるので配送物を取りに行くのが億劫になりがちではあるものの、家の敷地内に配達員が入ってこないためプライバシーが保たれます。
埋め込み型を玄関ドアの横に設置すれば室内で配送物を取ることができますが、玄関まで配達員が入ってくることになるため、プライバシーより利便性を優先したい方に向いています。
玄関ポーチは道路設置面と玄関ドアの横の中間地点になるので、あまり近くに配達員が入ってくるのは抵抗があるという方に適しているといえるでしょう。
埋め込み型は「受け皿」も必要
玄関付近の壁に埋め込み型ポストを設置すれば自宅内で配達物を受け取れますが、受け皿がなければ投函された配達物がそのまま地面に落ちてしまいます。受け皿用として棚を設置するのもよいですが、玄関ラックを設置する場合はその棚を受け皿として使用できるように埋め込み型ポストを設置することも可能です。
また、ポスト自体に受け皿となるBOXが付いている商品もあります。塀などに埋め込み型ポストを設置する場合はこのタイプを選びますが、簡易錠を掛ければ防犯性が高まるので、長期不在時も安心です。
家の断熱性についても考慮を
家の断熱性を示す数値の1つに「UA値(断熱性能)」と「C値(気密性能)」があります。
UA値は家の中の熱の逃げやすさを示したもので、数値が小さいほど熱が外部に逃げにくいため断熱性が高く、省エネ性能が高いと言えます。また、C値は家の大きさに対してどのくらい隙間があるかを表したもので、数値が小さいほど隙間が少なく高い気密性能を持っていると言えます。
家の建物に埋め込み型ポストを設置する場合は壁を貫通するため、両数値に影響が出ます。断熱性と気密性に考慮して投函口に工夫を凝らした商品もありますので、住宅性能を重視したい場合はそういったものを選ぶと良いでしょう。
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