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建築物省エネルギー性能表示制度=とは?が5分でわかる!
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)とは?
BELSとは、建築物省エネルギー性表示制度のこと。「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」を省略してBELSと呼ばれています。家の性能面やコストパフォーマンスを重視する方は、省エネ住宅とともにBELSという言葉やマークを見る場面が多いかもしれません。
BELSは建物の省エネ性能について第三者機関が評価する制度になっており、評価を受けることで国が定める省エネ基準をクリアしていることが証明され、不動産業者はBELSマークやZEHマークなどの表示が可能になります。
BELSはもともと非住宅建築物が対象でしたが、2015年に建築物省エネ法が公布され、同法7条に基づいて2016年4月より住宅も対象になると同時に、第三者認証の1つとして本格運用が始まりました。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の基準とは?
BELSの評価基準は2つあり、そのひとつがBEIです。BEIとはBuilding Energy Indexの略で、基準建築物と比較した時の設計建築物の一次エネルギー消費量の比率を指しています。
BEIは設計時に計算する一次エネルギー消費量を、基準となる一次エネルギー消費量で割ることで求められ、数値が小さいほど省エネ性能が高い証となります。
例えばBEIの値1.0以上0.9未満が省エネ基準、0.9以上0.85未満が誘導基準(省エネ性能の向上促進として誘導すべき基準)とされています。
不動産会社が表示するBELSの表示にはBEIの値に応じて★マークがつくため、詳しい知識がない消費者でも判断がしやすくなっています(省エネ基準で★が2つ、誘導基準で★が3つになります)。
BELSの評価基準の2つ目は、外皮断熱性能を示すUA値というものです。外皮とは建物の内側と外側の境界部分を指し、外壁や屋根、窓をはじめとした開口部分などのこと。UA値は建物が損失する熱量を外皮面積で割ることで求められ、省エネ基準に適合していればBELS評価の表示に「適合あり」と記載されます。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の基準を満たす家を建てるメリットとは?
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の基準を満たし、評価されている家を建てることによって、環境に優しいだけでなく、機能性が高く住み心地のよい家に住むことができます。具体的なメリットをみていきましょう。
・省エネ性能の高い住宅が建てられる
ZEHをはじめとした省エネ住宅は高い断熱性を持っており、そのメリットは多岐にわたります。例えば、家の中の温度が外気の影響を受けにくいため寒い冬でも家全体が暖かく、光熱費の節約になるほか、急激な温度差で起こるヒートショックなども防げます。
ほかにも、結露が防げることで湿気やカビによる家の傷みも減少できるといったメリットがあります。
・補助金を活用できる
BELSの基準で評価されるような省エネ住宅には、活用できる補助金が様々あります。例えば、ZEH住宅であれば55万円の補助金が利用可能。所得税や固定資産税などの税制優遇もあります。
これらのZEH関連の補助金・税制優遇を受けるためにはBELSなどで評価認定されていることが条件とされているため、家を建てたり購入したりする際には不動産業者が評価を受けているかが重要なポイントになります。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の基準を満たす家を建てられる業者とは?
BELSの評価を受けた業者は、自社の認定値をBELSのプレートやシールとして作成して掲示したりパンフレットなどに使ったりすることが認められています。不動産業者としては自社の強みとするために評価基準をクリアしてマークを取得しているため、公式サイトやパンフレット等で必ず表示しているはず。
これらを確認することがBELSの基準を満たす家を建てられる業者の簡単な見分け方になります。 このほか、ZEHの基準をクリアすればZEHマークの表示が、既存建築物が基準適合していることを所管行政庁から認定されればeマークの表示が認められているため、合わせてチェックしてみましょう。これらのマークを確認できる場合、その業者は高い性能の省エネ性住宅を建てることができる業者だと判断できます。
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