「子育てしやすい家の間取りが知りたい」
「子どもがのびのび成長できる間取りにしたい」
子育てしやすい家をつくるために、配慮すべき点について気になる方は多いでしょう。
家事も同時にこなすためには、効率的な間取りづくりが重要です。
この記事では、次の内容についてお伝えします。
・子育て中のママ・パパさんによくある悩み
・子育てしやすい家をつくるための13のポイント
家族全員が、毎日ストレスなく過ごせる住まいづくりの参考に、ぜひご覧ください。
子育てママ・パパさんたちによくある悩み
子育て中のママ・パパさんが抱えやすい悩みには、次のようなものがあります。
・子どもの世話に手一杯で家事が進まない
・物が多くすぐに散らかる
・子ども部屋の数が足りない
・玄関がごちゃごちゃする
・子どもが思い切り遊べるスペースがない
・転落などの事故が心配
ひとつずつ見ていきましょう。
子どもの世話に手一杯で家事が進まない
「子どもの世話に手一杯で家事が進まない」「子どもから目が離せない」と悩むママ・パパさんは多いです。
特に子どもが幼いうちは目が離せないので、家事をする時間が取れません。
「キッチンから子どもの姿が見えなくて心配になる」など、子育てと並行して家事を進められない点がストレスになりがちです。
物が多くすぐに散らかる
「子どもが遊んだおもちゃで部屋が常に散らかっていて片づかない」といった悩みは多くのママ・パパが抱える問題です。
収納する場所が確保されていないとスッキリと片づかないので、イライラが蓄積されてしまいます。
物が広がっていると部屋が狭く感じられるだけでなく、物につまずいてケガをする危険性もあります。
子ども部屋の数が足りない
家の間取りや子どもの人数によっては、子どもに部屋を割り当てられず、悩むママ・パパは少なくありません。
小学校低学年くらいまでは、家にいるほとんどの時間をリビングやダイニングで過ごしますが、多くの場合、成長につれて個室が必要になります。
部屋の数が少ないために全員に個室を用意できず、きょうだいで1室を共有するケースもあるでしょう。
玄関がごちゃごちゃする
玄関に広いスペースがなく、ベビーカーや三輪車など、外出時に使いたい物が玄関にあふれて困るといった悩みもあります。
玄関が狭いと十分な収納を設けられず、雑然としてしまいがちです。
スペースが足りないと帽子やコート、外遊びグッズなども玄関に収納できず、出かけるたびに取りに行く手間がかかってしまいます。
子どもが思い切り遊べるスペースがない
「家でも、体を動かして思い切り遊べる場所がほしい」と考えるママ・パパさんは多いでしょう。
家の中の遊びだけでは体を動かせず、子どものエネルギーが有り余ってしまうので、限界があります。
とはいえ、公園や児童館などに連日連れていくのは時間や体力が必要です。
子どもに十分な遊びの時間を与えてあげられないことに、ストレスを感じているママ・パパさんは少なくありません。
転落などの事故が心配
「事故の原因になる物をできるだけ取り除きたい」「家族全員が安心して過ごせる家にしたい」と、家の中の事故を心配するのはすべてのママ・パパさんの抱える悩みです。
家の中であっても、階段や家具からの転落や転倒などの危険が潜んでいます。
大人にとっては何でもない段差や素材などが、子どもや赤ちゃんにとっては大きな事故につながる可能性もあります。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
子育てしやすい家にするためのポイントとは?
子育てしやすい家にするためには、次の13のポイントをチェックしましょう。
- 家事動線の意識
- 子ども・親が片づけやすい場所の収納スペースの確保
- 広めの玄関の設計
- 部屋数の確保
- 1階だけで生活できるような住まいづくり
- 子どもだけでなく老後にもやさしいバリアフリー化
- 家族が集まるリビング・ダイニングの広めな設計
- 家事中でも見守れるカウンターキッチンの設置
- リビングでの勉強スペース
- 家族みんなで共有する本棚の設置
- 洗面台を玄関に配置
- 日陰のある庭の設計
- 子どもの成長に合わせて仕切れる間取りの設計
ひとつずつ解説します。
1:家事動線の意識
効率的な家事動線を意識して、間取りをつくりましょう。
キッチンや洗面所、浴室などの水回りを集約すると、移動距離が短くなり負担が軽減できます。
「洗う・干す・たたむ・しまう」の一連の動きで移動が多い洗濯は、洗濯機の近くに干す場所や収納スペースを設けると、ムダな動きを減らせて時短になるでしょう。
1か所で洗濯から乾燥、アイロンがけまでできるランドリールームや、家族の衣類をまとめて収納するファミリークローゼットを設けるのもおすすめです。
家事動線について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
「家事動線の良い間取りのポイントとは?ポイントやアイデア、事例などを一挙紹介!」
2:子ども・親が片づけやすい場所の収納スペースの確保
リビングの一角などに収納スペースをつくると、こまめに片づけられて、散らかりにくくなります。
子どもがいるとおもちゃなどで部屋がすぐに散らかり、親はイライラしがちです。
そんなときは多くの時間を過ごすリビングに、子どもがひとりでも出し入れができる「お片づけボックス」を設置するのがおすすめです。
ブロックや人形などアイテムごとに分けてボックスに収納し、それぞれにアイテムの写真やイラストを貼っておけば、字が読めなくても戻す場所がわかります。
子どもの手が届く低い位置にボックスを並べておき、遊ぶときはボックスごとに出し入れすれば、散らかりにくくなります。
自主的に片づける習慣が子どもに身につけば、親が「片づけて」と促す手間が省けてストレスも軽減できるでしょう。
3:広めの玄関の設計
玄関は広めのスペースがあると、外出に必要な物を1か所に収納できて、生活動線がスムーズになります。
土足で動ける玄関土間を広く取ったり、土間収納を充実させたりする間取りも人気です。
ユーティリティを近くに設計すれば、手洗いの習慣もつけやすいです。
子どもが小さいうちの必需品であるベビーカーや三輪車は、玄関が狭いと置く場所を確保できません。
広めのスペースがあれば、ベビーカーのほか冬用のコートや外遊びグッズ、アウトドア用品なども収納できます。
出かけるときにすぐ手に取れるので、動線もスムーズです。
雑然とした荷物を隠したい場合は、ロールカーテンなどで仕切れば人目も気になりません。
床がタイルやコンクリートの土間は、雨に濡れた物や土が付いた物も持ち込めて、汚れを気にせず置ける点もメリットのひとつです。
4:部屋数の確保
子どもが成長して個室が必要になることを想定して、部屋の数を確保しておくのもポイントです。
小さいうちは個室を使う機会は多くありませんが、成長するにつれて必要になると見込んでおきましょう。
子どもの人数分の部屋をそれぞれ用意できるのが理想的です。
ただ、子どもが独立して家を出たあとの部屋の用途も考えておかないと、スペースを持て余してしまう可能性があります。
趣味の部屋、仕事部屋、ゲストルームなど、子ども部屋の役目を終えた空間の使い道をあらかじめ考えたうえで、間取りを決めるのがおすすめです。
5:1階だけで生活できるような住まいづくり
1階だけで生活できる間取りは、子どもの負担を減らせるだけでなく、高齢になったときにも使いやすい環境です。
具体的には、生活の中心となるキッチンやダイニング、浴室などを1階にまとめて、子ども部屋や寝室を2階に配置する間取りです。
基本的な生活が1階で完結すれば、負担になりやすい階段を上り下りする機会を減らせるほか、転落の危険性も軽減できます。
長期的に見たときにも、1階に基本的な生活に必要な間取りをまとめて、階段を使う頻度を減らしておけると安心です。
6:子どもだけでなく老後にもやさしいバリアフリー化
小さいうちは、わずかな段差でもつまずいてケガをしやすいので、敷居などの段差を解消しておくと安心して過ごせます。
新築時にバリアフリーにしておけば、高齢になったときに快適に過ごせます。
バリアフリー化する際は、次のような点に配慮しましょう。
・床を滑りにくい素材にする
・階段に滑り止めを付ける
・足元に照明を付ける
・階段、トイレ、浴室に手すりを付ける
7:家族が集まるリビング・ダイニングの広めな設計
広いリビング・ダイニングがあれば、家族が集まりやすく、自然にコミュニケーションが生まれます。
ゆとりのあるリビングでは、家族全員が集まっても適度な距離が保てるので、同じ空間でそれぞれが好きなことをして過ごせます。
ソファーやラグなど、それぞれの居場所をつくることで、窮屈すぎない心地よい空間をつくれるでしょう。
子どもの遊び場やお昼寝スペースとしても使える畳コーナーを、リビングの一角に設けるのもおすすめです。
リビングの窓からウッドデッキをつなげれば、屋外空間をセカンドリビングのように使えて、家族時間の楽しみ方が増えるでしょう。
畳コーナーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
「小上がり和室とは?メリット・デメリット、費用、設置のポイントを徹底解説!」
8:家事中でも見守れるカウンターキッチンの設置
カウンターキッチンとは、ダイニングやリビング側を向いて作業ができるキッチンで、対面キッチンとも呼ばれます。
リビングやダイニングにいる子どもの様子を見ながら家事ができるので、目が離せない年齢の子どもがいても安心です。
調理を進めながら子どもの顔を見て話したり、宿題をする様子を見守ったりできます。
カウンター越しに料理の配膳や片づけをするため、子どもがお手伝いに取りかかりやすく、家事に触れるきっかけにもなります。
カウンターキッチンは、子育てしやすい家に最適なレイアウトといえるでしょう。
9:リビングでの勉強スペース
親がキッチンから見守れる場所に勉強スペースがあると、子どもは気持ちが安定して宿題などに取りかかりやすくなるといわれています。
学研教育総合研究所が小学生を対象に実施した「小学生の日常生活・学習に関する調査」によると、学習場所として使うのは「自宅のリビング」が全体の75.5%で最も多い結果となりました。
小学校低学年のうちは、子どもひとりでは宿題をこなせない場合が多いですが、親が近くにいればいつでもサポートしてあげられます。
リビングやダイニングまわりは、夕食を作りながら様子を見守れるので、親の負担にもなりません。
壁付けの造作カウンターを設置すれば、食事前に勉強道具を片づける必要がなく、勉強専用スペースとして自由に使えます。
参照:学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」(2023年10月調査)
10:家族みんなの共有の本棚の設置
家族みんなの本を1か所にまとめて収納する「ファミリーライブラリー」をつくるのもおすすめです。
本を通じて家族でコミュニケーションを取れるだけでなく、子どもがさまざまな本に触れる機会が増えて興味の幅が広がったり、好奇心が芽生えるきっかけになったりします。
リビングの壁一面やスキップフロアの段差部分を利用して本棚にしたり、イスを置いて読書スペースを設けたりと、さまざまな活用方法があります。
11:洗面台を玄関に配置
玄関の近くに洗面台を設置すると、部屋に入る前に手洗いうがいができて感染症予防になるだけでなく、帰宅後の手洗いを習慣化しやすくなります。
手洗いは、健康管理のひとつとして小さいうちに身につけてほしい習慣です。
玄関の近くに水回りを配置するのが難しい場合は、メインの洗面台とは別にコンパクトなタイプをセカンド洗面台として設置するのもよいでしょう。
12:日陰のある庭の設計
家にいながらにして子どもが体を動かして遊べるスペースをつくるなら、日陰のある庭がおすすめです。
たとえば、深く伸ばした軒の下なら雨や夏の強い日差しを気にせず、外で思い切り体を動かせます。
エクステリアの屋根を後付けするのもよいでしょう。
公園に行かなくても外遊びができて、親が家の中にいても目が届く点もメリットのひとつです。
子どもの遊び場としてだけでなく、家族全員でバーベキューやおうちキャンプなどの屋外イベントを手軽に楽しめます。
13:子どもの成長に合わせて仕切れる間取りの設計
子ども部屋は、1部屋を間仕切り壁で複数に仕切れる仕様がおすすめです。
間仕切り壁とは、空間を仕切るための簡易的な壁で、必要に応じて取りつけたり撤去したり、可変的に使えるのが特長です。
多くの場合、子どもの個室が必要になるのは、中学生頃から独立するまでの間だけです。
子どもが独立して家を出たあとに、子ども部屋のスペースを持て余してしまうケースは少なくありません。
小さい個室を複数設けるよりも1部屋を間仕切り壁で区切る仕様にするほうが、生活の変化に合わせて間取りを変えられるため、スペースを有効に使えるでしょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
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内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
子育てしやすい家をつくるには、家事動線の効率化や十分な量の収納の確保などを意識して、家事と同時に進めやすい間取りにすることが重要です。
家族のライフステージの変化にも対応できる間取りを取り入れれば、いつまでも過ごしやすい住まい環境を整えられます。
子どもの過ごしやすさだけでなく、親のストレスを軽減させることにも配慮して、家族全員が快適に暮らせる家づくりを実現させましょう。
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