ID, 'blogcat'); $blogTermSlug = $blogTerms[0]->slug; $blogTermName = $blogTerms[0]->name; $blogTermLink = get_term_link($blogTermSlug, 'blogcat'); ?> C値(隙間相当面積)とは?計算方法や住宅性能との関係を解説 | 【ロゴスホーム~北海道着工数No1ハウスメーカー~】

2024.12.25

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C値(隙間相当面積)とは?計算方法や住宅性能との関係を解説

C値(隙間相当面積)は、住宅の気密性を表す重要な指標です。

新築やリフォームで高気密な住まいを目指すなら、C値の意味や特性、基準などを把握しておくと良いでしょう。

本記事では、C値の計算方法や、住宅の性能との関係について詳しく解説します。C値を理解することで、快適で省エネな住まい選びの参考にしてください。

C値とは?

C値は、住宅の気密性を表す指標です。気密性とは、建物の中にあまり空気が出入りしない状態を指したものです。

気密性の高い家は、窓や壁、床などの隙間が少なく、外気と室内の空気が混ざり合うのも少なくなります。

また、C値が高い家は次のようなメリットが得られます。

● 冷暖房効率の向上
● 結露の防止
● 光熱費の節約
● アレルギー物質の侵入抑制
● 音漏れの軽減 など

C値が高い家は隙間が少なく外気が侵入しにくいため、室温が安定しやすく連暖房効率が向上します。これにより、光熱費の節約も大きく期待できるでしょう。

また、室内の温かな空気が窓や壁に接触しにくくなるため、結露も発生しにくいです。
カビやダニの発生を防いだり、ハウスダストや花粉などの侵入を防いだりできるぶん、健康面でもメリットがあります。

外からの騒音や室内の音が外に漏れるのを防げる点も、住環境の快適性につながります。

C値(隙間相当面積)の意味と特性

C値は“隙間相当面積”と呼ばれる指標であり、読んで字のごとく“建物の容積に対してどれほど隙間の総量が存在するか”を示しているものです。そしてC値が小さいほど、建物に対する隙間の総量が少ないことを表します。

C値以外にも、家の性能を表す数値基準にはUA値やQ値、ZEHなどが存在します。工務店やハウスメーカーでも、このような数値基準について説明を受ける場面も多いでしょう。

一方、C値については国の基準にないため、工務店やハウスメーカーによっては重要視しない会社もあります。

本当に、C値は意味のないものなのでしょうか?

仮にUA値が高いだけ(=断熱性が高いだけ)の家を建てたとしましょう。
高断熱は、外の冷気や熱気が家の中に侵入するのを防ぐ効果があります。しかし、隙間が多いと冬の冷たい風、夏の熱気が家の中に入りやすくなるため、意味がありません。

服装に例えると、高断熱はざっくり編みのセーター、高気密はウィンドブレーカーです。セーターは暖かいですが、網目から暖かさが逃げてしまいます。そのため、ウィンドブレーカーを羽織って暖かさを逃さないようにしなくてはなりません。

家の話に戻ると、高断熱だけを高めても断熱性能本来の効果は発揮できない、という意味になります。だからこそ、家のC値は意味があるものと言えるのではないでしょうか。

C値の計算方法と実例

C値の計算方法は「建物全体の総隙間面積(平方cm)÷床面積(平方m)」で求められます。

たとえば、延床面積132平方m(40坪)の住まいのC値が1.0だとすれば、隙間面積は132平方cmです。これははがき1枚分ほどの面積になるので、家全体の隙間を合わせるとはがき1枚分相当になる、と考えればよいでしょう。

同じ延床面積でC値が2.0ならはがき約1.8枚相当(隙間面積264平方cm)、C値が0.5ならはがき約0.5枚相当(隙間面積66平方cm)です。C値の基準や目安については、後述の「C値の基準と目安」を参考にしてみてください。

そして家全体のC値は、気密測定で調査可能です。室内の空気を測定器のファンで強制的に外の吐き出し、室内と室外の気圧差と風量を図り、隙間面積を算出します。

実際、施工前にはC値が測定できなかったり、施工後のC値測定にはコストが掛かったりとさまざまな課題があります。だからこそ、C値を満たした家を建てるなら、品質が安定しているハウスメーカーがおすすめです。

C値が住宅性能に与える影響とは?

C値とは?でも触れていますが、ここでC値が住宅性能に与える影響について深堀りしていきましょう。

まずはC値と気密性能の関係についてです。C値が小さいと、住まいの隙間が少なく外気の影響を受けにくいため、気密性が高くなります。C値が小さいと、室内の湿気が外に逃げにくくなるため結露の発生を抑えられます。

ここで知っておきたいのが、気密性の高さが建物の耐久性につながるという点です。というのも、結露はカビの発生はもちろん木材の腐朽が進み、建物の構造を弱める原因になります。

さらに、気密性が高い家は室内の湿度を適切に管理しやすく、木材の乾燥が促進されます。木材が乾燥すれば、シロアリなどによる害虫被害のリスクが減らせ、建物の耐久性が高くなるのです。

気密性が高いと聞けば、住まいの快適性(夏涼しく冬暖かい、など)をイメージする人も多いでしょう。しかし、実際には快適性だけでなく建物自体の耐久性も向上する嬉しいメリットがあります。

C値の基準と目安

現在はC値の明確な法定基準がないため、高気密住宅と呼べる基準が今ひとつわかりにくいです。そこで、どの程度のC値を目指せば高気密住宅になるのか、ここで延床面積の3パターンから検証してみましょう。

隙間面積の合計 主な建築物
延床面積1平方mあたりの隙間面積が10平方cm 古い木造住宅
気密にこだわっていない建物
延床面積1平方mあたりの隙間面積が1平方cm 一般的な新築戸建
マンション
延床面積1平方mあたりの隙間面積が0.5平方cm 高気密住宅

10平方cm/平方mの場合、隙間が多く冷暖房時のエネルギーロスが比較的大きいと言えます。外気の暑さ・寒さが室内に影響するのはもちろん、騒音や花粉の侵入も心配です。

1平方cm/平方mの場合、冷暖房効率が高く、エネルギーロスも最小限に抑えられます。外の騒音や花粉をシャットアウトし、快適に過ごせるでしょう。

そして0.5平方cm/平方mまでいけば、気密性も最高レベル。冷暖房効率を最大限発揮できるため、エネルギーロスもほぼありません。厳しい寒さ、暑さでも快適に過ごせます。

以上のシミュレーションから、高気密住宅を目指すなら【C値:1平方cm/平方m以下】を目安にすると良いでしょう。

C値が高気密住宅に与えるメリット

C値が住宅性能に与える影響とは?でも触れていますが、C値が高気密住宅に与えるメリットについて、以下にまとめました。

● 結露を防ぎ木材の腐朽やカビを防ぐ
● 空気の行き来を減らして室内の木材の寿命を縮めなくする
● 隙間が少なく害虫の侵入を防ぎやすい

このように、C値の低い高気密住宅は建物の寿命を延ばし、快適な住まいを長く保てます。

そしてC値が住環境と省エネ性能に与える影響について、以下にまとめました。

住環境に与える影響・メリット
● 快適な室内温度を保つ
● 結露の発生を防ぐ
● 音漏れを防ぐ
● 空気の汚れを防ぐ

省エネ性能への影響・メリット
● エネルギー使用量の削減
● 冷暖房費の削減

次に、C値がもたらす住環境と省エネ性能について、数値や具体例を用いながら解説していきます。

C値がもたらす快適な住環境

C値と室内環境には、密接な関係があります。

まず、C値が低い高気密住宅は隙間が少ないぶん、室内の熱が外に逃げにくくなります。これにより外気の影響を受ける機会が少ないため、室内の温度が均一に保ちやすく、家の中で冷え込みやすい場所や熱くなりやすい場所が少なくなります。

また、外気の影響を受けにくい高気密住宅は室内の湿度も安定しやすいため、湿度の上昇で発生するカビやダニが発生しにくいです。これにより、快適性はもちろん健康にも良い暮らしを送れます。

さらに、C値は外気にある花粉やホコリ、PM2.5などの侵入が少なく、室内の空気がきれいに保てます。建材から発生するホルムアルデヒドなどの化学物質が室内に拡散するのを抑えられ、空気の質が良くなるのです。

C値と省エネルギー効果の関係

高気密高断熱な住まいだと冷暖房費がいくら削減できるのか?想像つかない人も多いはずです。ここで鳥取県の省エネ住宅基準を参考に、冷暖房費の削減率を紹介しましょう。

まず、鳥取県ではZEHを超える水準として3段階の省エネ住宅基準を独自に定めています。3段階の内訳は以下のとおりです。

  • T-G1:UA値0.48、C値1.0
  • T-G2:UA値0.34、C値1.0
  • T-G3:UA値0.23、C値1.0

C値については1.0平方cm/1平方mと共通していますが、UA値が段階的に小さくなるにつれ、T-G1なら約30%、T−G2なら約50%、T−G3なら約70%もの冷暖房費を削減できることがわかっています。

(参考:住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設|国土交通省

「C値は関係ないのでは?」「UA値に限る話ではないのか?」と思うかもしれませんが、いくら断熱性が高くても気密性が高くなければ本来の断熱性能は発揮できません。C値が低いのはもちろん、UA値も同時に低くすることで冷暖房費も大きく削減できます。

UA値との違いは?

  意味 数値が小さいほど
C値 気密性能 家全体の隙間が少ない
UA値 断熱性能 家の中の熱が逃げにくい

C値の定義は隙間相当面積ですが、UA値の定義は外皮平均熱貫流率であり、数値が小さいほど断熱性能が高いことを表しています。わかりやすく言うと、家全体がどれほど熱を通しやすいのか表したものがUA値です。

どちらも住宅性能を評価するうえで重要な指標であり、どちらか一方だけでなく、どちらもバランスよく数値を下げることで、快適で省エネな住まいを実現できます。

UA値に関する詳細は、
当ブログの「UA値(外皮平均熱貫流率)とは?計算方法や気にすべき理由を解説」の記事をご覧ください。

Q値との違いは?

  意味 数値が小さいほど
C値 気密性能 家全体の隙間が少ない
Q値 熱損失 家の中の熱が逃げにくい

Q値の定義は熱損失係数であり、数値が小さいほど断熱性能が高く、熱が外に逃げにくいことを意味しています。

Q値の数値が小さいほど家の中の熱が逃げにくい、というのはUA値に共通しているように見えますが、UA値が外皮面積(壁・天井・床・窓など)を基準に計算するのに対し、Q値は延床面積を基準に計算されるのが特徴です。同じ住宅でも、UA値とQ値は異なる数値になるケースがあります。

C値、UA値、Q値はそれぞれ異なる側面から住宅の性能を表す指標です。なかでもQ値は、住宅全体の断熱性能を創業的に評価する指標として利用される場面が多いでしょう。

家づくりのご相談は”ロゴスホーム”へ

北海道や東北地方のような寒いエリアでは、C値の低い高気密住宅が多く採用されます。ロゴスホームにおいても、高気密高断熱の家づくりに取り組んでおり、実績も豊富です。

寒いエリアでも家の中では半袖で過ごせるような、暖かく快適な住まい。さらに、暖房料金はしっかり抑えるよう設計した省エネ性能。基本性能が高いのはもちろん、コスパの良い住まいを提供しております。

店舗やショールームはもちろん、オンラインでもご相談いただけますので、高気密高断熱な家造りに興味のある方はいつでもお問い合わせください。

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まとめ

C値は住まいの気密性を数値で表したものであり、数値が小さいほど家の中の隙間が少なく、気密性が高いことを示しています。夏涼しく、冬暖かい住まいを求めるなら、C値の低い高気密住宅を目指す必要があるでしょう。

ロゴスホームでは、家づくり全般に関する疑問はもちろん、住宅性能に関するご相談も承っております。

どうぞお気軽にお尋ねください。

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