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マイホームの選択肢として分譲住宅を検討している人も少なくないでしょう。分譲住宅は購入前に実物を見学できたり、購入後にすぐ入居できるのも魅力です。なにより、注文住宅を建てるよりも費用が抑えられるメリットがあります。
一方で、分譲住宅には間取りの自由度がなかったり、工事の過程が見られなかったりなどのデメリットも。本記事では、分譲住宅を検討するうえで重視したいメリットやデメリット、おすすめしたい人の特徴をまとめてお伝えします。
分譲住宅のメリットとは
分譲住宅のメリットは、以下のとおりです。
・購入費用が抑えられる
・事前に内見して検討できる
・入居までのスケジュールが立てやすい
・多くの人に指示されるデザイン性
・統一感と個性を融合した街に住める
・土地の資産価値が下がらない
それでは、それぞれのポイントについて解説していきましょう。
注文住宅よりも費用が抑えられる
分譲住宅が注文住宅よりも購入費用が抑えられるのは、以下の理由が挙げられます。
・建築会社が土地を一括購入・分割して販売しているため
・建築に必要な木材や設備をまとめて仕入れているため
分譲住宅は、建築会社や不動産会社が広い土地をまとめ買いしたうえで分割販売しており、木材や資材をまとめて仕入れることでコストカットしています。住環境が良いだけでなく、グレードの高い仕様の家に住めるのは大きな魅力と言えるでしょう。
注文住宅の場合、ゼロから仕様を決めていくため当初の予算を超えてしまうケースも多いです。一方、分譲住宅ならすでに建物のスペックが決まっているため、費用が抑えられるのはもちろん、予算オーバーする心配もありません。
また、分譲住宅は外構工事が含まれていることも多いため、費用面の心配も減ります。新築の場合、外構工事にかかる費用は建物本体価格の10%程度が相場と言われているため、大きなメリットと言えるでしょう。
購入前に内見できる
分譲住宅は、基本的に建物がすでに完成している状態で販売されるため、実際に内見をして検討できます。実際の暮らしをイメージしやすいため、注文住宅のようにイメージと完成形にギャップが生まれるリスクもありません。
設計図面を見ただけでは、実際の生活をイメージしにくいものです。その点、完成物件の内見は、部屋の広さや使い勝手などを五感を使って確認できるメリットがあります。デザインや間取り、設備などをチェックしたうえで購入を決めたい人にはうってつけです。
また、分譲住宅の内見は間取りや各部屋の設備がチェックできるだけでなく、室内からの景色や遮音性もチェックできるのが嬉しいポイントと言えます。
建築途中で内見できない状況でも、その家と同じスペックのモデルハウスを見学できたり、完成直前に見学できたりする場合があります。外観、間取り、内装、立地などを総合的に判断できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
入居までのスケジュールが立てやすい
一般的に、分譲住宅は完成された状態で販売されるため、契約から入居までのスケジュールも立てやすいです。住宅ローンの手続きや登記手続きが完了すれば、スムーズに新生活を始められます。
ここで、入居までの一般的なスケジュールを紹介します。
1.物件探し
2.売買契約
3.住宅ローンの手続き+残金の支払い
4.引き渡し
注文住宅の場合は、土地契約や打ち合わせなどのステップが追加されるため、一般的には1年から1年半ほどの期間がかかります。その点、分譲住宅は最短1ヶ月程度で入居できるケースも多いです。住宅ローンの審査に時間がかかったり、売主側との交渉が難航したりすれば入居までの期間は長くなりますが、基本的には注文住宅よりも短期間で入居できます。
転勤や進学などですぐにでも新居に住みたい場合でも、即入居できる分譲住宅は非常に魅力的です。入居希望日がはっきりしている人は、分譲住宅が向いているでしょう。
多くの人に支持されるデザイン
不特定多数に向けて販売される分譲住宅は、幅広い層の意見が反映された間取りを採用しています。加えて、最新のトレンドや人気のデザインを取り入れている分譲住宅も多く、多くの人に受け入れられるデザインが魅力です。
もちろん、ゼロから自分好みにカスタマイズできる注文住宅も魅力的ですが、長年住むと好みが変わり違和感を覚えるケースもあります。その点、分譲住宅は経験豊富な設計士が設計しているため、デザイン性や住みやすさ、機能性がきちんと考慮されているので安心です。
個性的なデザインを求める人は物足りなさを感じるかもしれませんが、入居後にDIYやインテリアを楽しんで自分好みの空間を作るという選択肢もあります。
さらに、将来事情があってマイホームを手放す際も、間取りやデザインにこだわりすぎた家よりは、多くの人に指示される間取りやデザインの家が買い手も付きやすくなるでしょう。
統一感と個性を兼ねた備えた環境
無秩序に建てられた家が並ぶのではなく、街全体が統一感と個性を兼ね備えているため、街全体を我が家として感じることもできるでしょう。
また、大型分譲地の場合は開発段階から街づくりを計画しているケースが多いです。住みやすくなるような街並みが計画・開発されているぶん、ゴミステーションやスーパー、公園などが整備されているため、生活利便性が高くなります。特に、子育て中のファミリーにとって安心かつ快適に暮らせる環境は必要条件とも言えるでしょう。
さらに、街並みの計画・開発には景観も含まれているため、利便性が高くおしゃれな雰囲気の中で新生活を始められますね。
土地の資産価値が残る
分譲住宅は土地と建物がセットで販売されているため、土地の資産価値が減価しないメリットがあります。
分譲住宅を考えている人の中には、分譲マンションを検討している人も少なくないでしょう。資産として手元に残る、という点では共通していますが、建物は築年数とともに資産価値が下がります。その点、分譲住宅は土地の資産価値が下がりません。分譲住宅の場合、街並みの計画・開発により周辺環境が整備されているケースも想定されるため、地域の価値も安定しやすいです。
また将来、周辺地域が開発されれば土地の価値が上昇する可能性もあるでしょう。気になる分譲地を見つけたら、今後の街の開発計画などを調べておくと将来的な資産価値を見極めることができます。立地条件や周辺環境、治安などもきちんと確認しておきましょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
分譲住宅のデメリットとは
分譲住宅は整備された住環境で暮らせる、購入費用が抑えられるなどのメリットはありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。
・外観や間取りが選べない
・建てたばかりの物件ではない可能性
・施工会社が決まっている
・工事の過程が見られない
ここで、分譲住宅のデメリットについてくわしく解説します。
外観や間取りの自由がない
分譲住宅は注文住宅のように外観や間取りを自由に選ぶことができないため、自分が思い描く家を形にしたい人にとっては大きなデメリットとなります。一部の建売住宅ではオプションで仕様変更が可能なケースもありますが、基本的には建築前や建築途中の間取り・デザインの変更はできません。
建売住宅の購入を検討しているなら、譲れない条件を洗い出したうえで希望にマッチする物件を探す必要があるでしょう。自由度の高いカスタマイズを希望するなら注文住宅がおすすめですが、ある程度の範囲内で間取りや設備をカスタマイズできる規格住宅という選択肢もあります。
建てたばかりの物件とは限らない
販売されている分譲住宅が、必ずしも建てられたばかりのものとは限りません。なぜなら売れ残っている可能性があるからです。
当たり前ですが、分譲住宅は購入してもらう前提で建てられます。建築会社や不動産会社などの販売側が設定したスケジュールに沿って建てられますが、計画段階で購入者が決まっているわけではありません。売れ残っている時は、建築年数が経過している場合もあるでしょう。
また購入を検討している人はもちろん、近隣住民やそれ以外の人が多数出入りしている可能性もあるため、衛生面が気になることもあるでしょう。フローリングや壁などに傷や汚れがないか、見落とさないように注意しなくてはなりません。
施工会社が選べない
分譲・注文に限らず、新築戸建の住み心地を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。ここで欠かせないのは施工会社のアフターフォローになりますが、分譲住宅の場合はすでに施工会社が決まっているため、あとから変更はできません。もしも住まいに不具合が生じても、その後の対応に不満を感じる可能性も大いにあります。
分譲住宅を購入する際は、信頼できる施工会社かどうかの判断も重要です。施工会社の評判や施工実績をしっかり調べましょう。また、分譲住宅(施工会社)によっては保証期間が短い場合もあるため、長期的な安心感を得たいなら保証期間に注目することもおすすめです。
工事の過程が見られない
ほとんどの場合、分譲住宅は完成した状態で販売されるため家が建つ過程は見られません。土地の状態や工事の過程、作業の品質を直接確認できないため、信頼性の高い施工会社でなければ不安が残るでしょう。
仮に地盤が弱い土地の建てられた分譲住宅なら、どのように改良されたかがわからないため耐久性や耐震性が不安です。購入した後に土地の不具合があったとしても、修復するのは困難と言えます。
建物も同じです。建築中に発生した施工不良や手抜き工事を見つけることができないため、住み始めてから新たなトラブルが発覚するおそれもあります。
もしも住宅の性能に不安がある場合は、住宅性能表示制度を利用して性能を客観的に評価することをおすすめします。また瑕疵担保責任保険に加入すれば、万が一住宅に欠陥が見つかっても補償を受けられます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
分譲住宅はどんな人におすすめ?
分譲住宅におすすめなのは、次のような人です。
・決まった予算の中で家を購入したい
・遠方に住んでいる
・入居希望日が決まっている
・自由度よりも住みやすさを重視
・周辺環境が整っている地域に住みたい
費用を抑えてマイホームを手に入れたいなら、分譲住宅はうってつけです。土地と建物がセットになっているため住宅ローンのつなぎ融資を利用する必要がなく、外構工事費がかかる心配もありません。
そして分譲住宅は、基本的には完成した状態で販売されるため比較的短期間で入居可能です。建物のスペックが決まっているぶん、綿密な計画をねって打ち合わせする必要もないことから、遠方に住んでいる人や入居希望日がはっきりしている人にはぴったりでしょう。
また計画的に開発された街に建つ場合が多いため、周辺環境が整っているケースも多いです。間取りやデザインに関して強いこだわりがなければ、分譲住宅をおすすめします。
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注文住宅と分譲住宅の違い
注文住宅と分譲住宅のどちらを選べばよいか悩んでいる場合は、次の項目について比較してみると良いでしょう。
・デザインや間取りの自由度
・費用面
・生活イメージのしやすさ
・建築にかかる期間
・入居できるまでの期間
ここで、それぞれの違いについて解説します。
デザインや間取りの自由度
注文住宅は、自分の好みや希望に沿ってデザインや間取りを決められますが、分譲住宅は決まったデザインや間取りで家が建てられているため、自由さを求める人にとっては物足りなさを感じる場合があります。
費用面
注文住宅はデザインや間取りの自由度が高いぶんコストがかかりますが、分譲住宅は材料費が抑えられているので安く販売されています(くわしくは、本記事の「注文住宅よりも費用が抑えられる」をご覧ください)
マイホームだからこそ素敵な家にしたいと思う人も多いでしょうが、手をかければかけるほどコストがかかることを覚えておきましょう。
生活イメージのしさすさ
注文住宅はゼロから設計、建設しなくてはならないため、建設し終わった後の住み心地をイメージするのが難しいです。図面を見ただけでは、間取りや家の広さを想像することは困難でしょう。
その点、分譲住宅は実際の家を見学できるため、生活イメージや設備の使いやすさなど細かい点までチェックしたうえで購入を検討できます。
建築にかかる期間
分譲住宅は、注文住宅よりも比較的早く建築することが可能です。
たとえば注文住宅を建築する際、デザインや間取りだけではなく素材や構造に至るまで綿密な打ち合わせが必要です。仕事などで日々忙しく過ごしている人にとっては、建築に向けた打ち合わせの時間が取りづらく、マイホームの建築まで時間がかかるでしょう。さらに、設計より前の段階で土地探しや建築会社選びも必要です。
その点、分譲住宅は販売側が決めた建設スケジュールに沿って建設されるため、設計やデザインにかける時間が少なく、建築にかかる期間も短いです。とはいえ、自分の希望や好みに合う分譲住宅を探すのに時間がかかる場合もあるでしょう。
入居できるまでの期間
注文住宅の場合、建築会社や土地を探すところからスタートするため、建築完了までの期間も長くなりがちです。設計や打ち合わせの進み具合によっても変わりますが、最低でも1年前後はかかるとみて良いでしょう。
一方、すでに完成した状態で販売される分譲住宅なら、注文住宅よりも短期間で入居できます。すぐにでも新生活をスタートさせたい、また入居希望日がはっきりしている人に向いています。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
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ロゴスホームでは、札幌市を中心に北海道の家づくりを多数手掛けています。分譲住宅はもちろん、注文住宅にも対応しておりますので、どちらを選ぶか悩んでいる方はお気軽にご相談ください。お客様のライフスタイルやご希望に合わせた住まいについてご提案させていただきます。
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内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
分譲住宅は費用を抑えて購入できるほか、入居までのスケジュールが立てやすい、土地の資産が下がりにくいなどのさまざまなメリットがあります。その一方で、デザインや間取りの自由度が低かったり、施工会社を選べなかったりなどのデメリットもあるため、家づくりにとことんこだわりたい人は注文住宅が向いているでしょう。
ロゴスホームでは分譲住宅と注文住宅の両方に対応しており、北海道の気侯に合わせた高品質な家づくりを行っています。マイホームに関するお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。
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